阪神は11日の中日戦(甲子園)に5―0で完勝し連敗は2でストップ。「5番・一塁」でスタメンに抜てきされた原口が4回に適時左前打をマークし先制点を挙げると、6回には佐藤輝、木浪がそれぞれ2点適時打。試合前時点で対戦防御率0・77と苦手にしていた相手先発・勝野の攻略に成功した。

 高卒3年目右腕・西純矢(20)が6回途中を5安打無失点に抑え、6勝目をマーク。後を継いだ岩貞(防御率1・69)、浜地(同1・28)、ケラー(同3・00)、岩崎(同1・69)らも無失点でつなぐ盤石リレーを披露し、チーム防御率2・63とセ・ダントツの数字をマークする虎投手陣が、この日もチームの勝利に大きく貢献した。

 CS出場切符確保を目指す矢野阪神だが、9月は3勝5敗1分けと苦しい戦いが続く。思うように勝ち星が増えない一因は、打撃陣の慢性的な長打不足だ。頼みの主砲・大山、佐藤輝は今月ここまで9試合ノーアーチ。チーム全体でも、月間本塁打はわずかに「2」(いずれも近本)と、奮闘を続ける投手陣の期待になかなか応えることができていない。

 この日の試合に敗れればBクラス転落の可能性もあった上に、6位・中日にも2・5ゲーム差と迫られるところだった。9、10月に12勝20敗1分けの大失速を喫し、シーズン最下位に終わった2018年のようなことにでもなれば、さらに不名誉な記録が誕生してしまう。

 チーム防御率リーグ1位の球団が、シーズンを最下位で終えたケースは、2リーグ分立の1950年以降、セ・パを通じてただの一度もない。そんな史上初の屈辱だけは避けたいところだが…。