どうしたものか…。阪神は24日のDeNA戦(京セラ)でも浜口ら5投手の継投の前に決定打が出ず、0―4で2試合連続の零敗。今季23度目のシャットアウト負けは、球団ワースト記録にもあと1と迫る屈辱の敗戦となった。
矢野監督は「ゼロじゃ勝てないので。頑張ります」と、さすがに元気もない。これで首位ヤクルトとは11ゲーム、2位DeNAにも7ゲーム差。残り27試合でペナント争いから脱落危機とも言える状況だ。
心配なのが、これまでどういう状況であれ、ポジティブ思考とワードで自分とナインを鼓舞してきた指揮官が〝進軍ラッパ〟を吹かなくなりつつある点だ。
今季は良くも悪くもチームの未来を率先して語る有言実行型で指揮を執り続けており、チームがV字回復の軌跡を描いていた最中には必ずと言っていいほど〝パワーワード〟を放ってきた。だが最近では、さすがに厳しい現実を感じているのだろう。
17日まで苦しんだ泥沼の8連敗後は、数字上は4勝2敗と〝底〟は脱しているにもかかわらず、試合後は勝ち試合であっても指揮官の口から威勢のいい言質が飛び出すことはない。表情も喜怒哀楽が少ないままだ。
キャンプイン前日に自ら今季限りでの退任を表明したのを皮切りに、開幕9連敗スタートから持ち直した際には「これからビッグウエーブが始まる」とチームを鼓舞。最大16あった借金を完済し勝率5割で前半戦を終えると「後半戦でドラマを起こす舞台が整った。ここから本当のドラマを起こしたい」と、実現すれば歴史的ともいえる逆転優勝を改めてブチ上げていた。
賛否両論はあったにせよ、一時はドン底に沈んだチームを立て直したことで、今ではOBからも「今年で最後と決めているんだから。最後まで自分のやりたいようにやるのが一番」という声が圧倒的。チームが〝逆風〟の最中でも自ら進んで発信し続けてきた指揮官の「インパクトフレーズ」は、この先、飛び出すことがあるのか…。












