DeNAが24日の阪神戦(京セラ)を4―0で制し破竹の8連勝。首位のヤクルトも勝ったため4ゲーム差のままだが、26日からはそのヤクルトと直接対決3連戦で激突する。果たして最大17・5差からのミラクル逆転優勝は可能なのか。球団レジェンドOBで、開幕前に「横浜優勝」を大予想した本紙評論家の遠藤一彦氏が、24年ぶりVの〝実現度〟を指摘した。

【ここが違う 遠藤一彦】このDeNAの強さはホンモノかって? 開幕前に優勝予想をさせてもらった私に言わせれば、当然のことですよ。今は勢いがあるし、チーム自体に地力がついてきたように感じる。ただ若い選手が勢いだけで勝っているわけではない。三浦監督の選手起用も安心して見ていられるし、選手やスタッフとの意思疎通もしっかりできている。

 阪神先発の青柳に対して、宮崎とソトをスタメンから外して左打者を並べた23日の采配でも、ちゃんとスタッフの意見を吸い上げ「あとはオレがフォローしておくから」と、選手が納得できるような説明をしている。そこが周囲に相談なしで何事も自分一人で決めていた前任者のラミレス監督とは違うところだろう。

 DeNAの強みはとにかく左の先発投手が強力なこと。今永が復活し、浜口、石田、東らでローテを回せるし、右の柱の大貫は期待通りの投球を見せてくれている。失礼ながら中継ぎの伊勢がここまでやるとは予想していなかったが、エスコバーもいいし、山崎も復活した。近年の山崎は勤続疲労もあったんだろうけど、体をつくり直して復活できた。それも三浦監督からの「今のままじゃダメだぞ」という言葉があったからこそ。投手というものは、監督の言葉ひとつで大きく変わる。私も先発から抑えに転向したとき、当時の須藤監督にかけられた「最後はお前に任せるから」という言葉で吹っ切れたものだ。

 さて、26日からは首位ヤクルトとの天王山。ここまで猛追してきたという流れ的には、最終的に2位だった1997年と展開が似ていて、今のチームの雰囲気は当時を思い出させるものがある。牧や佐野ら、伸び盛りの若い選手たちは、試合の中で結果が出るから野球が楽しくなるし、チームもどんどん乗っていける。ただ、終盤でものを言うのは〝経験値〟ということになり、あの年も最後はヤクルトに突き放されたわけだが、今週末の3連戦を3連勝とまでいかなくても、2勝1敗でいければ「オレたちもいけるぞ!」となり、勢いはさらに増すだろう。

 大逆転Vは十分ある。勢いだけのチームが陥りがちな〝もろさ〟は三浦監督以下、首脳陣がしっかりとフォローしてくれる。今のDeNAというチームの「地力」は優勝チームにふさわしいだけのものが備わっている。(本紙評論家)