4連勝と息を吹き返しつつある阪神で、矢野燿大監督(53)の「コロナ復帰組」のマネジメントが、大逆襲へのカギを握りそうだ。
ヤクルト戦(17日)までの8連敗からチームが持ち直したのは、やはりコロナ感染により離脱していた主力勢の復帰が大きかった。18日に中野拓夢内野手(26)、19日に大山悠輔内野手(27)と打線の中核が次々とカムバック。得点力不足が一気に解消された。さらに離脱前までチーム唯一のフルイニング出場だった近本光司外野手(27)も23日に復帰予定。好調の2位・DeNAとの3連戦(23日~、京セラ)に間に合った。
ただ、近本の調整を22日に視察した井上ヘッドが「しんどそうだったら代えたりもするだろうし、気配り目張りもしなきゃいけない」と話したように、復帰組のコンディショニングには、より神経を使う必要がある。他球団で復帰→即出場した主力の中には、離脱前にはなかった箇所に張りが生じるなどの事態も発生。フル出場に戻るまでのプロセスに、完全な〝正解〟は出ていない。
セのライバル球団のトレーナーによれば「個人差はあるけど、やはり10日間動いていないところからユニホームを着てってなると、体が張る選手は多い。となると、怖いのがケガ。復帰して2、3日は選手も気が張っているけど、その疲れが出るのがそれから2、3日後」。隔離生活から一転、いきなりユニホームを着て戦闘モードに切り替えるのは、それなりに負担がかかるという。
そんな側面を考慮に入れたのだろう。7月に山田、塩見ら主力がコロナ感染で離脱した首位ヤクルトは、主力復帰後もしばらくは定期的に控えスタートの日をつくるなど、試合に出ながら選手のコンディションを万全に整えていく方法をとった。ただヤクルトは当時、首位を独走中で〝余裕〟があったからこそ採用できた術でもある。
一方の阪神は残り28試合で、CS進出を争っている状況。帰還してきた主力勢には願わくば「最後まで全部出て、本領発揮を」が本音の部分でもある。だが、矢野監督はコロナ復帰組の状態を、もうしばらく注意深く見守る日々が続きそうだ。












