テコ入れとなるか。巨人が2日に、球団OBの高橋尚成臨時投手コーチ(47)の登録を発表した。

 約13年ぶりに伝統のユニホームにそでを通した。この日のファーム視察後、ユニホーム姿のままリモート取材に応じた高橋コーチは「やっぱりね、僕自身が下町の人間でジャイアンツファンでしたし、なおかつOBとして巨人の一員として入団させてもらってね、巨人は大好きな球団ですし、巨人愛は人一倍あります。それプラス、ここですごく自分自身が人間的にも野球人的にもにも大きくさせてくれた球団なので、やはり恩返ししたいという気持ちを持っていたので、やっぱりしびれますね、ジャイアンツのユニフォームは伝統ありますし重みが違いますね」とあふれ出る〝巨人愛〟を熱弁。

 一方で、米国に生活拠点を置く同コーチにとって今回の就任は簡単に決断できるものでもなかった。就任のきっかけは、特別客席の解説者として東京ドームを訪れた先月15日。元木ヘッドの誘いでグラウンドに降りると、その流れで原監督とも久々の再会を果たし、その場で「臨時コーチをやってみないか」と緊急要請を受けた。高橋コーチは「1か月内くらいの期間なので。正直僕自身何ができるかも分からなかったので、一旦うちに持ち帰らせていただきたいとお話ししました」と当初は戸惑ったが、米国の夫人や家族と相談の上、5日後に就任要請快諾の返事をした。

 やると決めたからには、国内外の野球を知る豊富な経験を武器に、G投再建に一役買うつもりだ。ここまでのチーム防御率は4・09と断トツのリーグワースト。課題は山積しているが、中でも昨季はチームトップの11勝を挙げるも今季は課題の制球難により二軍暮らしが長引いていた同じ高橋姓の左腕・高橋優貴投手(25)の改善には期待がかかる。

 高橋コーチも「高橋優貴は苗字も一緒で左投手でなおかつ共通点多いので気になっていた存在ではあったので。メンタルの持って生き方やこういうマインドでやったらいいんじゃないかなという話はしましたね。彼は本当に頑張ってると思うが、そこが一番足らない所だと本人は分かっていましたし、そういう面でお話をしました」と既に初日から接触済みだ。

 高橋を含めたファームの投手を中心に、持ち前の明るさで〝尚成流指導〟で改革を――。「コミュニケーションが大事になってくると思う。(既存のコーチと選手の関係に)割り込むつもりはさらさらないですが、やっぱり僕に投げかけてきてくれる選手もいると思うので、分かりやすくかみ砕きながら楽しく伝わればいいかなと思うので。やっぱりどうしても苦しいだけだと『モノ』って入っていかないので、笑いを誘うようなこと言いながらいけば、おのずと飲み込んで言ったことに反応してくれるのではと思うので。インパクト残すことも必要かなと思っています」と高橋コーチ。

 ユーモアさを織り交ぜながら選手の芯まで浸透する…そんな高橋コーチらしい指導が真夏のジャイアンツ球場で繰り広げられていくはずだ。