リーグでNo.1の安定感を誇る男で、今度こそ対広島戦初星だ―。今季6戦5敗1分けと対広島戦でまだ勝利を挙げていない阪神は、リーグトップの防御率を誇る西勇輝投手(31)でカード初戦に必勝を期す。

 西はここまで6試合で2勝2敗ながら、5試合で6イニング以上、防御率1・82と抜群の安定感を誇っている。ここまで登板全試合で敵もエース格が登板するカード頭での先発ということもあり、打線の援護に恵まれない試合もあった。

 猛虎打線は直近の5試合でも平均得点が2点以下と、多くの援護点が望めない可能性もあるなかで、本人は至って自然体を貫いて、試合に臨むという。

 「(バッティングは)水物やし、10回で3回打ったらスーパーバッターで言われる。7、8回失敗するのを見ていたら、自分でも難しいなって思う。バックアップしかできないし、心の底から応援するだけ」と現状打開に奮闘を続けている野手陣を思いつつ「投げるのが僕の仕事。1年間25試合、多くて26、27試合、ずっと投げ続けるのが仕事。勝つことも大事ですけど、投げ続けることはもっと大事」。まずは自分の仕事に集中し、チームを勝たせる投球に全力を傾ける。