阪神が〝残念な〟形で追加点の好機を逸した。27日の中日戦(甲子園)、2―1とリードで迎えた4回だ。

 先頭のベテラン・糸井嘉男(40)から連打をきっかけに無死一、二塁とチャンスメークに成功。ここで打席に入った7番・高山俊(29)が中日・勝野から強烈なライナーを一塁線に放ったが、不運にも打球は敵の一塁手・ビシエドが直接捕球し結果は「一直」に。だが、ここで走塁面でのミスが生じた。

 飛び出していた一塁走者の山本泰寛(28)が戻れず、打球を捕球したビシエドが一塁ベースを踏み、ダブルプレー。さらには二走の糸井がアウトカウントを勘違いしたのか、リード・オフをしていた二、三塁間から自軍ベンチへと帰ろうとし、二塁への帰塁が遅れた。これに気づいた中日内野陣は、一塁手・ビシエドが二塁に送球。糸井もあわてて、二塁に帰塁を試みたが間に合わず、まさかのトリプルプレーに。

 矢野燿大監督(53)はリクエストを要求したが、判定は覆らず、好機は一瞬で消滅となってしまった。