中日・根尾昂内野手(21)が超ポジティブ思考で打棒爆発の活路を見い出す。

 22日に沖縄キャンプの第5クール初日がスタート。ここまでの実戦は通算13打数2安打で打率1割5分4厘と低迷。20日は阪神との練習試合(宜野座)には帯同せず、森野打撃コーチからマンツーマン指導を受けて居残り練習を行うなど、もがいている。

 悩める根尾について立浪監督は「ある程度、マンツーマンでやって何とか形を作るということ。自分も(昨春に)臨時コーチをやって根尾の課題は分かっている。今日の打撃を見ても、打ちにいくときに軸足が折れてしまうので、それをまず直さないと、なかなか結果も出てこない。そりゃバットを持ってるから結果が出るときもあるかもしれないが、そこを根気よく根尾ができるかどうか。その形ができて初めて勝負になる」と力説する。

 その上で「もう開幕まで1か月ぐらいなので焦る気持ちもあると思うが、まずその形を習得してもらいたい。根尾も悩んでいる? どうなんですかね。意外と明るいですけど。打ってる自分が一番分かりますからね。まあ、やっていくしかないですよね、この世界は」と叱咤激励する。

 するとハプニングが発生。報道陣の取材に応じていた立浪監督が、室内練習場へ自転車で向かうため通りかかった根尾を呼び止めた。指揮官は「根尾! 元気か」と声をかけると根尾は「元気でーす!」ときっぱり。さらに指揮官は「記者の人に根尾君は深く悩んでいて大丈夫ですかと聞かれたけど、自分で答えろよ」とムチャ振りすると、根尾は「全然悩んでないっす。もうすっからかんです」とケロリ。

 この返事を聞いて立浪監督は「らしいです(笑い)。まあ頑張ってるんでね、何とか早く形ができてくればいいと思います」と高卒4年目の覚醒に期待を込めた。