いきなり「又吉広報」が本領を発揮した。今オフ中日からソフトバンクにFA加入した又吉克樹投手(31)が、20日に福岡・筑後のファーム施設で自主トレを公開。インターバルの短い外野のポール間走を10往復するなどランニング量の多いメニューをこなした。
記念すべき筑後初見参は“ローカルな旅”で始まった。「実は新幹線の時間を調べてなくて、在来線しかなかった。(車内で)普通に立ちながらボーっと景色を見て…。そういう機会もなかなかない。来る時間で今日はどういうことをやろうとか考える時間になったので、結果的によかったのかなと思います」。博多駅から最寄りの筑後船小屋駅までは新幹線だと所用時間25分、在来線だと約1時間…。予想外のイレギュラーな登場に関係者を驚かせた。頃合いのダイヤがなくて悔しがったり、マイナスに捉えるのではなくポジティブシンキング。周囲に頼もしい印象を植えつけた。
異例の登場を巡っては“らしさ”も発揮していた。在来線の「筑後船小屋駅」のホームで撮影したと思われる降車直後の写真を貼り付けて即ツイート。奥に新幹線ホームが映り込む絶妙のアングルで“腕の良さ”を見せつけた。SNSの使い手としてドラゴンズファンから親しみを込めて「又吉広報」と呼ばれた自慢の発信力もちゃっかりのぞかせ、球団広報をうならせるほどだった。
まさに“ワールド全開”で福岡に乗り込んできた鉄腕は、さらにサプライズ発表も用意していた。年に3回しかない「天赦日」と「一粒万倍日」が重なる大開運日だった今月11日に、知人の紹介で知り合った6歳下の一般女性と婚姻届を提出。守るべき家族を得たことで覚悟はさらに固まった。
中日時代はシーズンを棒に振るような大きなケガもなく、8年間で通算400試合に登板したタフネス右腕。ソフトバンクでは「勝利の方程式」入りが期待される。意気込みを聞かれ「FAのことで10円ハゲができたんで、とりあえずはそれを治します」と、悩み抜いた末の移籍を笑いに変えるユーモアもアピール。グラウンド内外で話題を振りまきそうな貴重な新戦力に、期待は高まるばかりだ。










