かつての〝門下生〟にエールを送った。ヤクルトの内川聖一内野手(39)が2日に東京都内の球団事務所で契約更改に臨み、1000万円減の年俸4000万円でサインした。移籍1年目の今季は38試合で打率2割8厘、0本塁打、2打点だった。

 チームはセ・リーグ優勝、日本一を達成。それでも内川は「チームの力になれなかったなというのが一番の思い」とし「(来年)契約してもらった喜びをしっかりチームにお返しできるようにやっていくだけ。個人的な目標はない」と話した。

 そんな内川は米大リーグ挑戦を表明した広島・鈴木誠也外野手(27)の〝師匠〟でもある。ソフトバンク時代から内川が行っている合同自主トレに2016年から19年まで鈴木誠が参加。その縁が現在まで続き、連絡を取り合う仲でもある。

 鈴木誠からポスティングを利用しての大リーグ挑戦の容認が球団により正式発表される前に「僕にも連絡をくれました」(内川)と明かした上で「そういうふうに思ってくれる後輩がいるってことはうれしいこと」と笑顔で話した。

 そして続けて「世界の野球に目を向けられるのは限られた人しかできないこと。そこに挑戦できることはうらやましい」と語り「僕も来年22年目になりますが、自分の後悔のないようにやっていきたいという気持ち。だから誠也も後悔のないような野球人生を歩んでもらいたいという思いが強いです」と激励の言葉をつむいでいた。
     
=金額は推定=