中日・立浪和義新監督(52)の掲げる意識改革が早くもナインらの間に浸透している。

 10月29日の就任会見で指揮官は選手の身だしなみについて「今の時代にあまり規制をかけることは良くないことかもしれないが、やっぱりスポーツマン選手はスポーツマンらしく、ファンの皆さんも見ているし、髪形にしても、そういったことも含めてキチッとした形でスタートしようかなと」と宣言。実際、就任会見の前までに11月4日からナゴヤ球場でスタートする秋季練習に向けて「茶髪、長髪、ヒゲの禁止」が選手やスタッフに通達されていた。

 そのため、3日まで行われた自主練習ではこれまで茶髪だった選手は黒髪に染め、すっきりとした短髪で姿を現し「マスター」の愛称を持つ阿部さえトレードマークのヒゲをきっちりそり落とした。

 髪形や身だしなみなどを規定することに関してネット上では「時代に合っていないのでは」「茶髪やヒゲを禁止したら野球がうまくなるのか」などと物議を醸している。しかし、立浪監督は「長いプロ野球の歴史の中で時代は変われど、そっち(外見)の方に走って長く活躍した人はいない。やっぱりスポーツマンシップという言葉があるように、ファンの方が見ても好感が持てる方が自分はいいと思うので。極端に別にスポーツ刈りにしろとか丸刈りにしろとか言っているわけではないので」と持論を展開する。

 右ヒザ半月板を手術し、リハビリ中の福田は3日、立浪新監督について「(現役時代は)近寄りがたいオーラがあった先輩。代打の準備をしていて打席へ行く前はすごく雰囲気が出ていた」と振り返り、立浪政権初始動となる4日からの秋季練習は「すごい緊張感が今からあります」と気を引き締める。規律を徹底し、意識改革を図る新生立浪竜の今後に注目だ。