中日・与田剛監督(55)が今後も根尾昂内野手(21)を戦力として一軍で起用し続ける方針を示唆した。

 打撃不振の根尾を、27日の広島戦(マツダ)に「8番・左翼」で13試合ぶりにスタメン起用。第1、2打席は三振に倒れたが、7回の第3打席で相手先発の森下から27打席ぶりに安打を放った。

 詰まった打球が中前へポトリと落ちるラッキーなヒットだったが、5月28日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来、スコアボードに6月初の「H」のランプが灯った。

 試合後、与田監督は「まあ『H』という文字が出れば、ちょっとずつまた変わっていくだろう」と話し、根尾の打撃内容の評価について「今、一軍に置いているということが評価だから。そんな全てを完璧になんて簡単にできるわけではない。うまくいかないながら取り組んでいることがちょっとずつ形になればいい。守備のことも含めて戦力ということで今、一軍に置いているわけだから」と今後も一軍戦力として期待していることを明かした。

 その上で指揮官は「欲はいろいろと持っていますけど。少しずつ良くなればと思っている。(スタメン起用の決め手は)いろいろある。それは今までずっと練習を見ながらもそうだし、コーチとも相談していきながら、いろいろなことを考えてスタメンで使った」と説明。これで復調のきっかけをつかんでくれることを望んでいる。

 根尾は「ホッとしました。やることは変わらないので、これからもしっかり準備したいです」と気を引き締めていた。