阪神のドラフト1位ルーキー・佐藤輝明内野手(22=近大)はここまでオープン戦8試合に出場し打率3割7分、4本塁打、6打点。12球団トップの本塁打数をマークするなど、4球団競合ルーキーの名に恥じぬ活躍を見せている。
 
 矢野監督も既に「こんだけ打ってて使わんかったらおかしい(笑い)」と開幕スタメンを明言。今後の焦点は、どの守備位置で黄金ルーキーを起用するかになってくる。

 矢野監督はここまで、主に三塁か左翼で佐藤輝を起用。だが13日の西武戦(甲子園)と14日の巨人戦(同)では試験的に右翼手として出場させた。この意図について指揮官は「こちらもあまり材料がない状況やったからレフトがいいのかなと思ってたけど、ちょっと試しでライトもというところで」と右翼としての適性を見極めたかったと説明。長打力のある大山、サンズ、マルテを佐藤輝と併用すべく、様々な起用法を試行錯誤していると明かす。

 佐藤輝は右翼として起用された先週末の2試合で終始無難な動き。矢野監督も「そつなく、しっかりこなしてくれている。甲子園のライトって浜風とか吹いたり、難しい球場ではあると思うから、そういうところでライトができるってなれば。肩も強さ的にはテルの方が(サンズより)強いんで」と目を細めた上で、今後は右翼としての出場機会を増やす意向を示唆する。

 開幕まで残り10日。指揮官がチョイスする2021年の新布陣に注目が集まる。