阪神・藤浪 先発での完全復活へ必要なのは「スライダー改革」

2021年02月22日 05時15分

藤浪「先発復帰」へのカギは…

 先発ローテ―ション入りへ鍵を握るのは〝投球改革〟だ。再び先発として勝負をかける阪神・藤浪晋太郎投手(26)が21日の広島との練習試合に先発し、3回2安打無失点と今季初の対外試合を無難にまとめた。

 昨年はシーズン後半に中継ぎに配置転換されるや武器である直球が輝きを取り戻し、球団最速162キロをマークするなど復活への兆しを見せた。過去には入団から3年連続で2桁勝利を挙げたように能力の高さは誰もが認めるところ。矢野監督ら首脳陣もシーズンを通して先発枠の一角を担うことを望んでいる。

 ただ、無条件にそうなるというものではない。変化球を常に操ることができる必殺球が必要で、首脳陣は持ち前の剛速球にそれが加わることで藤浪は生きてくると考えているようだ。新たに球種を増やすのではなく、今ある球種の改良――修正を求められている球種はずばりスライダーだ。

 昨季までの先発時、197センチの長身から繰り出されるそれは横への曲がり幅が大きすぎるばかりに打者からボール球として見切られてしまうことが多々あった。矢野監督は「もう少し軌道を横から縦に『ストライク→ボール』軌道ではなく、変化の幅がホームベース幅の範囲でかつ近いところで変化する」ことをイメージした〝縦スラ〟への改良が必要だと訴えている。「160キロを計測しても『直球だけ』となったら(打者も)対応もしやすくなるわけだから」とも言う。

 直近2シーズンは先発での勝ち星がなく「速球投手」の看板だけでは同じ轍を踏む可能性も否定できない。先発として完全復活するためにも〝縦スラ〟の習得は欠かせないというわけ。

 藤浪自身も投球スタイル改革は大いに意識しているようで、この日の球数の半数近い20球以上が変化球だった。スライダー、カット、スプリットのうち最も多投したのがスライダーで、登板後は「スライダー系は悪くなかった。ちょっと浮いたボールもありましたけど…」とまずまずの手応えを口にした。完全復活に向けて藤浪は一段ずつ階段を上っている。

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