〝桑田塾〟が久々の開講だ。巨人の桑田真澄投手チーフコーチ補佐(52)が20日、沖縄2次キャンプでの指導を開始した。

 都合により13日から一時帰京していた同コーチだったが、前日19日に沖縄入り。この日、指導を再開すると、投手陣へのアドバイスを精力的に行った。

 エースとの「カーブ談議」にも花が咲いた。この日ブルペン入りした菅野は、投球中に桑田コーチと何やら相談事。「(アドバイスは)カーブはもうちょっと、変化的には良いけど、もうちょっと抜けたらいいんじゃない? とかそういう感じですね」と、金言をもらったことを明かした。

 桑田コーチからの期待も大きい。右腕への指導方針について「彼はよく考えて練習していると思いますので、もう任せていればいいと思っています」と話しながら「彼のこれから取り組むところは僕はストレートじゃないかなと思ってます。真っすぐ、カーブというのが軸になってくると思いますので、その真っすぐ、カーブだけを磨いていけば、さらに他の変化球も生きてくるんじゃないかなと思ってます」と、さらなる伸びしろについて熱く語った。

 この日行われた日本ハムとの練習試合で、対外試合では初となるベンチ入りを果たした桑田コーチは、登板後の投手とも綿密なコミュニケーション。特に、先発して3回4失点と苦しんだ横川とはじっくりと時間をかけて反省会を行った。「やっぱりピッチャーがしっかりしないと、試合はリズム良く運んでいかないのでね。やはり先発が止めるとこういう流れになってしまう。先発ピッチャーの重要性を改めて感じた試合でもありました」と、自身も学ぶところがあったようだ。

 プロ球界での指導者としてはルーキーイヤーを迎えた桑田コーチが、選手と二人三脚で経験を積んでいく。