突然の、かつ久々の大物OB来訪に猛虎キャンプが華やいだ。昨年末にトライアウトを受験し、話題をさらった阪神OBで元メジャーリーガーの新庄剛志さん(49)が、12日に阪神の宜野座キャンプを電撃訪問。テレビ局の企画で旧知の糸井嘉男外野手(39)に、直撃取材を行った。

 新庄氏の〝直撃〟に、糸井は「なんでも行動に移される方で、思ったことも言われる方なんで、インタビューはちょっと怖かったんですけど(笑い)」としながらも、刺激的な時間になったという。

 この日は、かつて「亀新フィーバー」で甲子園を沸かせた亀山つとむ氏(評論家)とツーショットでスタンドから紅白戦を見守ると、ブルペンでは阪神時代の同僚でもあった福原忍投手コーチや、日本ハム時代の日本一達成の同僚でもある金村暁投手コーチとも〝再会〟を果たすなど「新庄フィーバー」の突風が吹き荒れた。

 矢野燿大監督(52)もスター性抜群のOBのキャンプ訪問を大歓迎。「お客さんが入っている状態やったら、面白かったけどね。来てくれるのはうれしいし、タイガースファンも楽しみにしてくれるだろうし」と再来訪を期待した。

 今季はコロナ禍による無観客キャンプで、例年のような賑わいはない。無機質になりがちな現場の空気を一変させてくれる新庄氏の陽気な空気感は、ある意味では貴重な刺激にもなった模様で〝次は有観客のときに〟と、さらなる盛り上げも口にするほどだった。

 新庄氏もこの日、自身のインスタグラムを更新し「初キャンプ視察楽しかった!!」とつづり、糸井との対談の様子をさっそくストーリーにアップするなど、満足げに来訪を振り返った。現在ではすっかり「元日本ハム戦士」の看板が色濃くなった新庄氏だが、今回のキャンプ来訪を機に、元祖・古巣とどう距離を縮めていくかにも今後注目が集まりそうだ。