矢野阪神の来季リベンジに好都合? 今年はコロナ禍で〝チヤホヤ激減〟極寒オフ

2020年12月05日 06時15分

虎ナインの今オフは例年と様変わり…

 今年の冬は例年と様子が違う。プロ野球選手にとって本格的なオフとなる12月は1年でも最も羽を伸ばせる時期だが、新型コロナ禍にあってはそうもいかない。特に顕著なのが阪神だろう。

 全国屈指の人気球団だけに、選手たちは良くも悪くも大忙しのオフを過ごしてきた。球団OBも「オフシーズンの阪神の選手たちには方々からお誘いの声がかかる。スポンサー企業のイベントやトークショー、それにタニマチ筋とのゴルフや飲み。他球団とは比較にならない」と証言する。

 そんな〝お誘い〟は長らく若手選手の成長を阻害する要因とも指摘されてきた。チヤホヤされることで身の丈を見失ってしまうからだ。前出OBも「長く一軍で結果を残し続けて自分なりの調整の仕方を心得ている選手なら構わない。だけど阪神の場合は入団間もない若い選手にまでその手の誘惑が迫ってくる。若手の成長を阻害している側面があることは否定できない」と語る。

 だが、今年は新型コロナウイルスの「第3波」と呼ばれる感染拡大が地元・関西にも及び、例年行われてきた虎戦士たちのイベントやトークショーは「軒並み中止」(球団関係者)。加えて今季はチーム内規に違反する形で新型コロナ罹患者を多発させた球団に対し、親会社・阪急阪神ホールディングスの角和夫代表取締役会長グループCEO(71)も綱紀粛正を厳命。シーズン中だけでなく、選手たちが球団管轄から外れるオフも規律ある生活をさせるようチームに命じている。

 選手は例年より窮屈な思いをするかもしれないが、逆に言えばトレーニングや身体のケアに集中する時間は増えるということ。2005年以来のリーグ優勝を目指す阪神にとって〝寂しいオフ〟はかえって好都合か…。