キーマンは矢野監督! 阪神ドラフト「1位は近大・佐藤」が大どんでん返しをはらむワケ

2020年10月21日 05時15分

阪神の「現場」代表・矢野監督が欲しい選手は…

 土壇場での大逆転もあるかもしれない。来週26日に迫ったドラフト会議で、阪神の1位指名最有力と見られているのが関西学生リーグで通算15本塁打のリーグ新記録を樹立した近大・佐藤輝明内野手(21)だ。ドラフト前最後の試合となった19日の関大戦には、スカウトら9人を送り込むなど徹底マークを展開してきた。しかし、ここへきて本番前に大どんでん返しが起きる可能性が浮上している。

 福留、糸井の両ベテラン外野手の去就が風雲急を告げる中、内外野を守れるスラッガーの佐藤は若返りを図る上で欠かせない。依然として1位指名候補の大本命であることに変わりないが、最終的に誰を選ぶかは多少なりとも現場の意向が反映される。その鍵となりそうなのが今週末の東京遠征(東京ドームでの巨人3連戦)中に矢野監督も同席して行う会議だ。ここで今ドラフトのもう一人の目玉である早大・早川隆久投手(22)に乗り換える可能性もあるという。

 特に直前会議では「現場の意向」も反映されやすい。過去には金本前監督が「長打が打てる右打者を」と希望し、それまで本命だった投手から切り替えた例もある。

 早川の1位指名を予定するライバル球団のスカウトも「確かに佐藤も将来は中軸で期待できるけど、いきなり本塁打15本とか断言できるかといえば話は別。それなら早川の先発で2桁勝利の方が現実的」と話すように、左の先発型である早川は結果が求められる現場には何よりの魅力だ。

 実際に来季の先発枠に入ってきそうな左腕は現状だと高橋ぐらい。21日の広島戦(甲子園)に先発し、3回4失点で降板したガルシアは今季2勝6敗、防御率4・42。中日から移籍1年目の昨季も6勝8敗と期待を裏切っており、来季の去就は不透明だ。オフのFA補強候補でもある中日の大野雄は宣言すれば争奪戦必至で、高額なマネーゲームになれば確実に獲得できる保証もない。

 矢野監督にとって来年は契約最終年。勝負の年に向けた〝輪郭作り〟はしておきたいところだろう。最後までどうなるか分からない。