ソフトバンクでひそかにブームの「レンタルバット」 今宮の成功に触発され次々と…

2020年07月27日 11時00分

「熱男バット」で左越えに2点二塁打を放った今宮

 パ・リーグ首位のソフトバンクでひそかに「レンタルバット」がブームになっている。火付け役は26日の日本ハム戦(ペイペイドーム)で決勝打を含む2安打2打点と活躍し、6―1の快勝劇に貢献した今宮健太内野手(29)だ。今回の6連戦の2戦目から松田宣のバットを使用。打撃の感触がイマイチだったため仲の良い先輩の承諾を得ずに拝借すると、それがハマった。自前のバットは33・5インチだが、松田宣モデルは34インチ。「長いバットを短く持って振り抜く」スイングが奏功し、24、25日の試合では2戦連続3安打と打ちまくり、2割5分を割っていた打率は2割9分1厘まで上昇した。

 この“成功例”は瞬く間に波及。自分のバットで快音を連発する後輩に触発されたのか、松田宣は第5戦の練習前に柳田に直談判。かつて「熱男バット」を拝借して本塁打を放ったことがある柳田は意図を理解して快諾した。ギータからの“恩返し貸与”を受けた松田宣は、その日に6試合ぶりの複数安打をマーク。第6戦でもお手本のような中前打を放った。

 打率2割1分3厘の松田宣が「柳田モデル」を借りた理由は、数年前まで使っていた自身のバットに「バランス感が似ていた」から。今宮が起源となった“人のモノを借りて復調する”というゲンを担ぎつつ、原点回帰する狙いがあった。

 こうなると、大不振に苦しむアノ男も触発されずにはいられなかった。打率1割8分8厘と低調のバレンティンだ。24日の試合で左足に自打球を受けた影響で25日は欠場したが、先発復帰したこの日は3打席目から拝借した明石のバットで第4打席に11打席ぶりの安打を中前にはじき返した。「弘法筆を選ばず」で揃って復調なるか――。