中部地区で東海ラジオが独占中継したプロ野球開幕戦「ヤクルト―中日」(19日・神宮)のシェア率が話題になっている。radiko(ラジコ)の聴取データによると野球中継があった午後5時57分~午後11時10分の時間帯では東海3県の全ラジオ局の中で東海ラジオのシェアが53・5%を記録したのだ。

 radikoはスマートフォンやパソコンなどでラジオが聴けるサービスで現在、東海地区ではCBC、東海ラジオ、ZIPFMなど12のチャンネルを聴くことができる。5時間近いロングゲームとなったこの試合は、東海テレビによる地上波中継が終了した午後9時以降になるとテレビ観戦組もラジオに流れ、シェアがさらにアップ。中日が勝利を決めた午後10時52分には80%という驚異的な数字に達した。「うちだけで53・5%というのはおそらく初めてに近い数字。改めてプロ野球そしてドラゴンズの持つコンテンツのパワーを強く感じております」とこれには東海ラジオもビックリだ。

 与田竜は2カード連続負け越しで借金「3」。早くも低迷ムードだが「なんだかんだ言っても名古屋人はドラゴンズが好きなんです。ドラゴンズが優勝争いにからめばテレビもラジオも野球中継が盛り上がっていく。radikoでは全国から東海地区のラジオ番組を聴くこともできるし、中日が好調なら全国に通じるプロ野球というコンテンツを持っている放送局にとっては大きい」(地元放送関係者)と中日に期待する声は高まっている。30日から地元で行われる阪神戦で巻き返すことができるか。