中日が28日のDeNA戦(ナゴヤドーム)に4―2で勝利。連敗を8で止め「やっと勝てました」と与田剛監督(53)も明るい表情を見せた。

 ホッと一安心の中日だが、そんなチームをザワつかせているのが落合博満元監督(65)の発言だ。落合氏はこの日放送された中日応援番組「サンデードラゴンズ」(CBC)にVTR出演。ルーキーの根尾昂内野手(19)について「まだ1年目だよ。打てるわけねえわ、あのバッティングで。ちょこっと見たけどこの子は打てないと思った。現状では」と厳しい分析を披露。

 さらに「ただひとつ言えることは教えてくれる人のことは真に受けないということだね。守備は教わっていい。バッティングだけは真に受けないこと。潰れていった選手を何人も見てきてるから。たいていが自分のいいところをみんななくして潰れていってる。教える人はそんなこと考えてないから。(打撃に関しては)自分で見つけりゃいいんじゃない」と根尾が指導を受ける際の注意喚起を行った。

 このオレ流発言についてはチーム内でも賛否両論だ。チーム関係者の一人は「落合さんらしいね。確かに一理ある。今まで騒がれて入ってきた選手は何人もいたけど、いろんな人があれこれと教えようとしていた。そういう意味では落合さんの言うように(根尾も指導内容について)取捨選択していく必要があるのかも」と言えば、落合監督時代をよく知る別の関係者は「落合さんは監督時代に“内部のことを知らない外部の者が勝手に言っている”というようなことを言っていたのに…」と納得がいかない表情。「あんなふうに言われたら二軍のコーチの立場もない」という声も出ている。

 CS争いからは脱落寸前で全国区人気の松坂大輔投手(38)も27日の試合でメッタ打ちにあい二軍落ち。中日にとってスーパールーキーの成長は数少ない明るい話題だけに根尾に関してのオレ流発言にはどうしてもナーバスになってしまうようだ。