米スポーツサイト「ヘイロー・ハングアウト」は6日(日本時間7日)にエンゼルスの大谷翔平投手(28)について「大谷翔平のアンビリーバブルでささいな事実こそ、彼が打者よりも投手として優れていることを証明しているかもしれない」と題し、投手・大谷を分析した。

 5日(同6日)時点での大谷の防御率2・68、被打率2割9厘、奪三振率12・3、被本塁打率1・49、与四球率2・1だけでも超一流だが、FIP(野手の守備に関わらない被本塁打・与四死球・奪三振のみで投手を評価する指標)は2・53。さらに、ERA+(リーグ平均防御率と自身の防御率の比較指標)が147、SIERA(奪三振、与四球、ゴロの相互作用を取り入れて対戦打者数ベースで評価を行う指標。数字は低いほど良い。昨年トップのバーンズは2・60)が2・54であることなど投手を評価する指標を紹介。

「大谷翔平にとって、打者である自分をマウンド上で超えるということは相当難しいが、ショータイムに不可能はない。実際に今起こっているのが明らかだ」

 同サイトは加えて連続無失点記録21回2/3はマウンド上での支配力を証明しているとし、「彼を止めることはおろか、スローダウンさせることもできない。現時点で投手・大谷は打者・大谷を超えている」と断言した。

 しかし、シーズンは折り返したばかり。「果たして彼がこのペースで投げ続け、打者・大谷を超え続けられるかは、これから分かる」と含みを持たせた。実は大谷は無失点記録が始まった6月9日(同10日)から同29日(同30日)まで打者として打率3割4分4厘、出塁率4割3分6厘、長打率7割1分9厘でOPS(出塁率+長打率)1・155と素晴らしい成績なのだ。

 今後も大谷は投手と打者のどちらが優れているかという究極の議論は続きそうだ。