ドジャースなどで活躍した日本人メジャーリーガーのパイオニア、野茂英雄氏が10日、関西テレビのプロ野球交流戦中継・オリックス―阪神(京セラドーム)に解説で出演。エンゼルスの大谷翔平投手の活躍に舌を巻いた。

 大谷は日本時間のこの日、本拠地でのレッドソックス戦に「2番・投手兼DH」で先発。1点を追う5回一死一塁の第3打席で10試合ぶりとなる逆転の12号2ランを放った。投げては7回100球、4安打1失点2四球6奪三振の快投で、チームは5―2で勝利。今季最速となる101マイル(約163キロ)もマークし、4勝目(4敗)を挙げた。

 この試合のVTRを見たW解説の古田敦也氏から「野茂さんもホームラン打ってますよね。何本ですか?」と聞かれると、野茂氏は「4本です」と返答。

 古田氏から多いと驚かれると「いやいや。古田さんよりは打つかもわからないですけど。大谷君にはかなわないですよ」と苦笑いし「こうなってほしいと思って見てましたけど、現実こうやって(投打の)両方で結果出して、しかも1年間フルで戦えるってすごいです」と手放しでたたえた。

 また、球速の話題になると、野茂氏は「100マイル超えると、バッターの打率が一気に下がるんですよ。コントロール関係なく、投げるだけで抑えられるって感じになってますね。そこまでついていけてないんでしょうね、バッターが」と分析していた。