ブルージェイズの菊池雄星投手(30)は22日(日本時間23日)に本拠地トロントでのレッズ戦に先発し、4回1/3を投げ、2安打2失点、7三振4四死球で勝敗は付かなかった。打者19人に86球で防御率は3・47。チームは2―3で敗れた。

 初回に与えた3四球が痛かった。先頭レイノルズをストレートの四球で歩かせる。2番スティーブンソンはスライダーで空振り三振に仕留めるも、3番ファムと4番ボットを連続四球で一死満塁に。5番ファーマーは浅い右飛に打ち取ったものの、5番アキーノには左翼線へ2点適時二塁打を打たれ、先制点を許した。初回をこの2点でなんとか乗り切ったが、37球を費やし、早くもブルペンで中継ぎ陣がウオームアップを始めるなど、投手コーチは落ち着かない様子だった。

 2回、3回は三者凡退に片付けるもボールが先行し、ストライクとボールがハッキリしていた。4回、先頭アキーノをチェンジアップで空振り三振、続くネークインを2球で中飛、そしてモターにはフルカウントまで粘られるも、最後は95マイル(約153キロ)の直球で空振り三振と、安定したかと思われた。

 しかし2―2の5回、先頭ガルシアに左前打を打たれ、続くレイノルズを3球三振に仕留めたところで無念の降板となった。

 開幕から先発ローテーションの一角を担い、確実に中4日で先発マウンドに上がっていることと、先発8試合で2勝1敗、40奪三振、被打率1割7分8厘は頼もしい。しかし、半数の4試合が5回を持たずに交代しているのは明らかに物足りないところだ。

 次回登板はローテーション通りなら28日(同29日)に敵地アナハイムで行われるエンゼルス戦。花巻東の後輩・大谷翔平投手(27)との対決に大きな注目が集まる。