エンゼルスの大谷翔平投手(27)は16日(日本時間17日)に敵地ニューヨークでのヤンキース戦に「1番・DH」で出場した。リアル二刀流の活躍に日米野球ファンを夢中にさせているが、メジャーのライバル選手、この日対戦したヤンキースナインも例外ではない。7月13日(同14日)のオールスター戦では一挙手一投足を凝視し、思いも語っていた。

 先発した右腕エースのゲリット・コール(30)は「彼は見ていて楽しいし、とても謙虚。過去に見たことのない選手。一番打球に力があって、最速の球を投げられて、最速の脚力が全部合わさっているなんて、野球にとって素晴らしいもの。インスパイアされるよ。今後も夢大きく、大きな星を追いかけ続けてほしい。彼の野球人生、ずっとこのまま二刀流を続けてほしい」と熱い口調で二刀流継続を願った。

 主砲アーロン・ジャッジ外野手(29)も“翔平LOVE”だ。

「大学で投打やってみたことがあるけど、疲れて仕方がなかった。それを大リーグで、一流の相手に対してやるなんてしんどいのに、顔はいつも笑顔。細かいことは気にしないし、彼はまさにこれ(二刀流)をやるために生まれてきた。僕は向こう20年間、彼に続けてほしいと思っているよ」

 6月28、29日(同29、30日)に本拠地で大谷の本塁打を3本見送ったジャッジは「打者の方が怖いね。ヤンキー・スタジアムで見た彼は、どこへ投げても、ストライクゾーンに少しでも近づいたら打ち返された。頭上を超えていくたびに感心していたよ」と明かすとこう続けた。

「スイングについて聞きたいね。彼の動画をたくさん見ているし、メカニックが完璧だから、打席でどうアプローチしているのかなど聞きたい」

 メジャーを代表する長距離砲にここまで言わせるとは…。恐るべし二刀流だ。