大谷翔平が32号で日本人最多本塁打記録更新! 膨らむ“元祖二刀流”ベーブ・ルース超えへの期待

2021年07月08日 10時37分

ベンチ前でイグレシアス(手前)と歓喜のハグ(ロイター=USA TODAY Sports)
ベンチ前でイグレシアス(手前)と歓喜のハグ(ロイター=USA TODAY Sports)

 ついに二刀流がゴジラを超えた――。エンゼルスの大谷翔平投手(27)は7日(日本時間8日)に本拠地アナハイムでのレッドソックス戦に「2番・DH」で先発出場し、5回に決勝弾となる3試合ぶりの32号を右翼席中段に放ち、4打数2安打1打点。2004年にヤンキースの松井秀喜が記録した31本塁打の日本人選手シーズン最多本塁打記録をチーム86試合目で更新した。ここから40号、50号と積み重ね日本人初の本塁打王獲得だ。

 歴史的一発が飛び出したのは5回先頭の3打席目だった。マウンドは相手先発の左腕ロドリゲスだ。2球ボールの3球目、真ん中低めをスイングするも右足甲を直撃。カウント2―2からの5球目、真ん中低めのチェンジアップを振るも再び自打球となり、大谷は苦痛で表情をゆがめた。

 6球目はファウル。そして7球目だ。内角のチェンジアップをフルスイング。角度25度で打ち出した打球速度114・5マイル(約184キロ)の弾丸ライナーはあっという間に右翼席中段に突き刺さった。3試合ぶりの32号は433フィート(約132メートル)の特大弾。ヤンキースの松井秀喜が2004年に記録した31本塁打をチーム86試合目であっさり塗り替えた。5日(同6日)が誕生日だった大谷にとって27歳初アーチ、チームにとって決勝弾だった。

 これでこの時点で前日、28号を放ったブルージェイズのゲレロと再び4本差にリードを広げ、69打点はトップで並ぶゲレロとレッドソックスのディバースと2点差に肉薄だ。

 快挙の直後に試合を中継していたNHKはBS1と地上波の総合テレビで速報テロップを流した。エンゼルスは公式ツイッターで速報。米メディアも一斉に電子版で伝えた。地元紙オレンジ・カウンティー・レジスターのジェフ・フレッチャー記者、MLB公式サイトのサラ・ラングス記者らも自身のツイッターで快挙を伝えた。

 初回無死一塁は初球、内角高めのツーシームを詰まりながら左前に運んだ。左翼手の三塁への送球が乱れた隙を突いて二塁を陥れ、4番ゴスリンの中前打で2点目のホームを踏んだ。2回二死一、三塁はフルカウントから内角チェンジアップに空振り三振。3番手の左腕ヘルナンデスと対戦した7回一死無走者はカウント2―2から外角低めの直球を見逃し三振だった。

 松井の記録を更新したがあくまでも通過点。日本人選手、ファンにとっては夢の40号、50号を放ち、初の本塁打王獲得。さらには打点王と2冠王の可能性もある。投手では現在4勝だが、2桁勝利に期待が膨らむ。そうなれば元祖二刀流のベーブ・ルースが1919年に本格二刀流としてマークした9勝を上回る。すでに同年にルースが放った29本塁打は超えており、二刀流は大谷の代名詞になる。すでに自己最多タイの12盗塁をマークしているが、20盗塁は射程圏内だ。

 投攻走で歴史的なシーズンが期待されている大谷。ここからさらにギアを上げていく。

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