米ヤフー・スポーツは5日(日本時間6日)にメジャーの開幕シリーズで先発登板した投手の中で、今後の活躍が期待される一人にマリナーズの菊池雄星投手(29)を選出した。菊池は2日(同3日)のジャイアンツ戦で白星こそ逃したが、6回3失点のクオリティースタートで、最速97マイル(約157キロ)の速球を武器に10三振を奪った。

 同サイトは「まだ1試合で過大評価になるリスクはあるが、今年の菊池は力強く投げていて、先日の試合は驚くほどの出来だった」と称賛。投手を評価する新たな指標として(見逃しストライク+空振り)÷投球数で計算されるCSW率があり、今季最初の登板で菊池は40・4%だったという。この数値は昨年のア・リーグでサイ・ヤング賞を獲得したインディアンスのシェーン・ビーバーに次ぐ6位だった。

「もう一度言うが、まだ1回投げただけ。しかし菊池は防御率4・50よりもはるかに大きな意味を持つスタッツで非常に高い印象を与えた」。菊池のメジャー2年間の通算成績は8勝15敗、防御率5・39で「失敗」と断言するメディアもあった。3年目の今季はブレークを期待できるかもしれない。