メッツ買収巡り注目のアレックス・ロドリゲス氏 私生活では倹約家

2020年06月06日 16時30分

現役時代のアレックス・ロドリゲス氏

【メジャー回顧録(1)】米メジャーリーグのメッツ買収を巡り、このところ注目を浴びているのがヤンキースなどで通算696本塁打をマークしたアレックス・ロドリゲス氏(44)だ。

 現役時代から「Aロッド」の愛称で知られる同氏。今年に入り婚約者で人気歌手兼女優のジェニファー・ロペス(50)らとともに、メッツのオーナー一族と買収交渉を開始した。5月7日(日本時間8日)には一部米メディアが「金銭面で折り合わず買収から撤退」と報じたものの、現役生活22年間で計400億円以上を稼いだ男のこと。豊富な資金と抜群の知名度で再び交渉の席に着く可能性もある。

 そんな金満の印象が強い同氏だが、私生活では倹約家な一面をのぞかせていたことはあまり知られていない。

 年俸20億円以上を稼いでいたヤンキース時代もその姿を見せていた。本拠地球場への行き帰りは、市販されているスポーツメーカーのジャージーが中心。夏場にいたってはTシャツ&短パン姿で球場入りすることも珍しくなかった。名門チームの主軸かつ球界屈指の高給取りにもかかわらずこの風貌。ヤンキースの番記者も気になったのか。ある日、地元のベテラン女性記者が試合前の囲み取材で彼に「いつも同じジャージーで球場入りしているけれど…。お気に入りなの?」と質問を投げかけたことがあった。明らかに服装を“イジった”質問だったが、本人は笑顔を交えながらも真顔でこう反論した。

「おしゃれで高級な服を着て球場に来れば試合で結果を残せるのだろうか? もしそうならお金をかける。でも、そうじゃなければこだわる必要はない。違うかな」

 体裁にはこだわらず、あくまで必要なものに投資する。このメリハリの利いた金銭感覚こそが素顔なのだろう。

 彼がロッカーでユニホームに着替えていた際、ジャージーのポケットから取り出したマネークリップを目撃したことがある。そこには折り目の正しい紙幣が包み込まれていたことを思い出す。この点からも彼のお金に対する丁寧な扱いがうかがえる。

 現役晩年には成績に見合わない高年俸に加え、薬物使用問題でイメージを落とした。その半面、不動産投資等で蓄財を心がけていたというロドリゲス氏。

 今回の買収劇が仮に破談しても、今後何らかの形で世間の目を引き続けることは間違いない。