代理人ボラス氏のメジャー年俸削減案反対に レッズ投手が「個人的な意図を持ち込むな」とくぎを刺す

2020年05月29日 16時30分

スコット・ボラス氏

【ロサンゼルス発】大リーグ再開に向け課題となっている年俸削減案について、敏腕スポーツ代理人のスコット・ボラス氏(67)が28日(日本時間29日)に反対の声を上げた。これに対してレッズのトレバー・バウアー投手(29)がツイッターでくぎを刺し、さらに波紋が広がっている。

 AP通信が報じたところによると、ボラス氏は大リーグが選手会に新たに提出した削減案について「君らがいなければ試合はできない。選手らはこれ以上オーナーらを救済するための減給を受け入れてはならない。過去数年で上げている記録的な収益を使うか、選手らのおかげで築けている資産価値でもって借り入れてもらえばいいのだ」と賛同しないよう、自身のクライアント71人にメールを送ったという。ボラス氏は球団オーナーらが経済的に困窮しているのは、スタジアムの修繕や周辺地域の開発に投資するために組んだローンによるもので、選手らに責任はないと訴える。

 これに対し、バウアーは「ある代理人がやたら選手会の仕事に干渉している噂をたくさん耳にしている。今は噂にしかすぎないが、1つだけ言いたいことがある…。スコット・ボラスよ、選手を好きなように代理すればいいが、いまいましい個人的な意図を選手会に持ち込むな」と名指しで攻撃した。

 ボラス氏はエンゼルスのマイク・トラウト外野手やヤンキースのゲリット・コール投手など、球界で最も高額年俸の選手を多く抱えている。また選手会における8人の幹部中3人はボラス氏のクライアントだ。

 そのうちの一人、ナショナルズのマックス・シャーザー投手は27日(同28日)に「さらなる報酬の削減においてMLBと話し合う必要はない。日割り計算することで交渉は済んでおり、今、選手会がもらっている情報では2度目の減給案を受け入れる理由はない」と声明を出すなど、この問題はまだまだ難航しそうだ。