【ロサンゼルス発】米大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド・コミッショナーは14日(日本時間15日)にFOXビジネスの番組に自宅からテレビ電話で出演し、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期となっているレギュラーシーズン開幕については一切決まっていないとあらためて強調した。

 マンフレッド・コミッショナーは「我々が唯一決めていることは、野球は、世間の健康状態が向上し、選手、スタッフ、ファンらにとって安全に、安心してプレーできるようになり、健康被害を拡大させない状態になってからのみ再開するということ。鍵はパブリック・ヘルス」と語った。

 アリゾナ州フェニックス近郊に全30球団を集めてレギュラーシーズンを行う案や、キャンプをフロリダ州で行う15球団とアリゾナ州で行う15球団でリーグを再編する案が検討されていると報じられていることについては慎重に言葉を選んだ。

「様々な緊急時対応計画を話し合ったが、計画という言葉も使えない程度のアイデアに過ぎない。渡航や大集団に対する制限などが想定される。我々は、全米の野球ファンらにそれらの制限に向き合いながら野球を届ける方法をあれこれ考えている」と検討していることを認めるとこう続けた。

「まだプランは一つもないが、アイデアはたくさんある。どのアイデアが実現するかは、制限や世の中の状態によるが、我々には野球を経済復活や平常な生活に向けての道しるべの一つとなるようにしたいという気持ちだ」

 30球団の本拠地で開幕するのか、アリゾナ州1都市、それとも日本…。いずれにせよ、感染拡大の終息が大前提だ。