接戦を制した。6年ぶり8回目出場の九州国際大付(福岡)が第104回全国高校野球選手権大会第6日(甲子園)の11日、第3試合で明徳義塾(高知)に2―1と勝利。背番号11の左腕・香西一希(3年)が5安打1失点で完投し、チームを7年ぶりの夏の初戦突破へ導いた。
約1か月ぶりの実戦マウンド。直球は130キロに満たない球速ながらも切れ味鋭く、多彩な変化球も織り交ぜながら緩急を付けて明徳義塾打線を翻弄した。3回に味方の失策も絡んで先制点を与えたが、その後の追加点は許さずテンポのいい投球術を披露。得意のけん玉で磨き上げた集中力を最後まで持続させ、110球を投げ切った。
打っては1点を追う3回に小田原(3年)の適時打で同点に追いつき、4回には相手の守備の乱れから決勝点を奪った。
登板後の香西は「ランナーを出しながらも要所で踏ん張った。球速がなくても、コントロールと緩急で勝負した。速い球を投げれなくても遅い球は投げられるので。そこが良かったと思う」と笑みを浮かべた。
今春センバツではエースとして3試合で完投し、チームの8強入りに大きく貢献した。ところが春の九州大会で左足首を負傷。夏の福岡大会でも体調不良に見舞われ、5回戦から途中離脱し、相次ぐアクシデントにさいなまれていた。夏の甲子園では2年生の池田にエース番号を譲るも、うっ憤を晴らすかのような快投で相手左腕・吉村(3年)との投げ合いを制した。
チームは9日に大会本部から新型コロナウイルスの集団感染と判断されていた。それでも大会期間中に改定された感染拡大予防ガイドラインに基づき、登録選手を2人入れ替えてメンバーを編成。香西ら登録された面々は全員一丸となり、強豪相手に僅差で白星を手中に収めた。
試合後の楠城徹監督(71)は「県大会は池田が頑張ったので、今度は香西の番だと思っていた。これで戦う体制が整った」。苦境を乗り越えて16強入りを決め、このまま目標の日本一へまい進する。












