悔し涙が止まらなかった。第94回センバツ高校野球大会(甲子園)第5日第1試合に高校通算56本塁打を誇る花巻東(岩手)・佐々木麟太郎内野手(2年)が登場。市和歌山(和歌山)のプロ注目右腕・米田天翼投手(3年)の前に4打数無安打2三振と封じられ、チームも追い上げ及ばず4―5で惜敗した。
試合後、佐々木は何度も鼻をすすった。オンラインでの取材では「不甲斐ない」と連呼し「3番打者として大事なところで打てなかったことが、チームの負けに一番つながったと思う。責任を強く感じている」と言葉を絞り出した。市和歌山の4番・寺田椋太郎外野手(3年)が3安打1打点と随所に相手打線をけん引する中で〝主軸の差〟が勝敗を分けた形だった。
「甲子園には人一倍思いがある」という中で迎えた聖地デビュー戦はほろ苦いものとなり、わずか1時間49分で幕を閉じた。雪辱に燃える夏に向けては「自分は本当にセンスがないと思っている。またゼロからやり直して日本一を目指したい。人一倍強いバッターになって帰ってきたい」と、春の悔しさを糧に成長することを誓った。












