「デビルモンキー」はその名の通り、サルのような容姿をした未確認生物で、全身が長い体毛に覆われたヒヒのような体だと言われている。

 ヒヒというのは和名で、主にアフリカに生息するヒヒ属の動物である。ヒヒというのはそもそも「狒々」という伝説上の架空の生物だ。サルを大きくしたような怪物のことである。

 このデビルモンキーは米国中西部で目撃されているようだ。

 北米大陸で見られるサル型の未確認生物といえば、サルというよりは猿人、「ビッグフット」や「イエティ」のようなものを想像する人が多いだろう。しかし、このデビルモンキーは尾があることから他の猿人型UMAと一線を画する。

 デビルモンキーは体長が1・5〜1・8メートルほどで人間と大差なく、その点では猿人型UMAとの類似性を感じさせるが、フサフサの尾があるうえに後肢がカンガルーのような形をしており、ピョンピョンと跳びはねて移動すると言われている。

 そのほかには筋肉質で胸板が厚く、腕も足も太い。全身の毛は灰色とも赤みがかっているとも諸説ある。耳は大きく、猿のような顔とも犬のような顔とも言われている。足跡は細く27センチ程度、3本指に分かれている。

 性格はどちらかといえば、どう猛で家畜を襲うとの情報もある。また、状況によっては人間を襲うとの話もあるのだが、決定的な証拠がなく、都市伝説的に存在が広まっているのが現状だ。未確認生物というより都市伝説的なエピソードとしては、鳴き声が恐ろしく、聞いた人は「血も凍るような声だった」と話しているのだとか。

 容姿はサル的であるものの、遠くから見たイヌ科の動物の誤認説などもあるが、どうなのだろうか。イヌを非常に嫌うという俗説もあるのだが…。

 筆者は誤認説の中でもニホンザル説を有力視している。1970年代に輸入されたニホンザルが逃げ出して野生化したというものだ。そもそも北米大陸にはサルが分布していなかった。北米大陸は他の大陸とつながっていない時代が長く、アフリカ大陸から南米へとサルが渡ったと言われているが、北米まで届かなかった。サルは寒さに弱いため、ユーラシア大陸を北上し、ロシアからベーリング海峡を渡って米国に来ることもなかった。ニホンザルがサルの北限と言われている。

 サルにあまりなじみのない米国の人々が、ニホンザルを見て新たな動物だと認識してしまった可能性はある。鳴き声の伝説に関しても未知の生物に対する恐怖心が、そのように感じさせてしまったのかもしれない。