【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#658】ベトナムの観光地としてソンドン洞窟という有名な場所がある。この場所は、猿や昆虫が出入りしている開かれた空間であり、縦横80メートル近くある。

 その内部には、人型の未確認生物が生息しているという奇妙なウワサがある。「トカゲ人間」という未確認生物であり、米国の「リザードマン」と似たような存在ではあるが、見かけは違う顔をしている。どうやら、同じトカゲ系列と言えども違う種類らしい。

 過去にソンドン洞窟を訪れた観光客が、一人行方不明になったことがある。警察当局の捜索にもかかわらず、発見には至らなかった。これなどはトカゲ人間の仕業だと言われた。

 日本でも、洞窟探検によって発見された怪物伝説がある。かつて鎌倉幕府によって、地底探検を申しつけられた人間がいた。仁田忠常(にったただつね)である。

「吾妻鏡」「北条九代記」によると、1203年(建仁3年)6月1日、源頼家は伊豆国に到着、3日には駿河国に至った。そこで山麓にあった人穴(ひとあな=富士山の噴火でできた溶岩洞穴)に目が止まった。

 さっそく、頼家は部下の忠常に刀を与えて、穴を探検することを命じた。忠常はその日は帰って来ず、翌日に帰還した。報告によると、行手をたくさんのコウモリが遮り、蛇に進路を妨害されたという。

 また、1000人ほどの人々が一斉に叫び声をあげる様を聞いたり、火が燃えている向こう側に光る人型を見たりしたという。結局、引き連れて入った部下4人が命を落としてしまった。

 なお、甲賀三郎が地下探検を行った後、久しぶりに地上に戻った時に、体が蛇体になっていたという伝説が残されている。長い洞窟での生活が体に変化をもたらしたのだろうか。