【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#575】UMAの中には、恐竜の生き残りではないかと言われているものも多く報告されている。第2次世界大戦中、インドネシアのジャングルでステゴサウルスが目撃されたという逸話もあるほか、テリジノサウルスの生き残りとも言われるパプアニューギニアの「カイアイムヌ」、アパトサウルスではないかと言われるコンゴの「モケーレ・ムベンベ」などがあげられるだろう。
今回ご紹介する「バーランジョール」は、オーストラリアに現れたティラノサウルスに似ていると言われているUMAだ。目撃情報によると、体長は6~7メートルもしくは8~10メートル。小さなカギヅメを持ち、二足歩行で移動するというのだ。先住民アボリジニの神話に登場する「巨大トカゲ」ではないかとも言われており、化石が発見されていない恐竜とも考えられている。
先住民による証言によると、その巨大なトカゲはカンガルーなどの大型動物をも食す恐ろしい爬虫類であるという。1950年代には、オーストラリアのある牧場で家畜が襲われるという出来事が報告されており、その周辺には二足歩行とおぼしき足跡がいくつも残されていたというのだ。
それ以後、巨大なトカゲとおぼしき謎の生物の目撃はたびたび報告されており、1961年には嵐の日に避難移動をしていたハンターたちの目の前を巨大なトカゲが通り過ぎていったという話もある。また、同年には森の伐採を行っていた3人の作業員が休憩中にガリガリという異音を聞き、その音のする方向に目を見ると巨大なトカゲが自分たちの方へ向かって歩み寄ってきたため、慌ててトラックへ逃げ込み、そのままその生物は森の中へ去っていったということもあったそうだ。
1968年には、オーストラリアのクイーンズランド州の山脈で軍事訓練をしていた部隊が3本指の足の痕跡を発見したというのだ。この3本指の足跡については、1984年にも現地で発見されており、古生物研究家によって足型が保管され残されているほか、2005年にはビーチに残された3本指の足跡が撮影されている。
これら報告例は、バーランジョール目撃のものとして扱われることも多いが、同じくオーストラリアに伝わる怪物「バニップ」ではないかとする意見もいくつかの例で見られる。ただし、バニップの場合は恐竜の特徴を持っていないために候補として除外されることもある。このほか、ティラノサウルスではなく中型肉食恐竜であるメガラプトルの子孫とする説や、オーストラリアに生息していたと考えられるティラノサウルスの近種アウストラロヴェナトルとする説などさまざまだ。
なお、バーランジョールが最後に目撃されたのは、1985年のこと。ある家族がローパー川に旅行で訪れていた時、羽毛に覆われ茶褐色をした2本足の怪物らしき存在を目撃し避難したという証言がなされ、これ以後30年以上にわたって巨大トカゲの目撃は途絶えることとなった。
いったい、バーランジョールはどこへ消えてしまったのだろうか。太古の生き残りであった生物が、とうとう絶滅してしまったということなのだろうか。現在も骨は確認されていないという。
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