【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#639】 メキシコとハワイの間に「クラリオン・クリッパートン海域(CCZ)」という海域がある。深さは、3700から5500メートルもあり、面積にして日本の約10倍、およそ440万平方キロメートルもあるという。

 光が一切入り込まない超深海となっており、この海域に住む生物の90%が未確認生物と呼ばれるほどにミステリアスな場所でもある。

 2018年、レイ・マーシュ博士率いる英国国立海洋学センターの調査チームが、この海域で奇妙なものを発見した。

 水深4000メートルほどの海底に、幅にして約0・97メートル、長さ2・57メートル、深さ0・13メートルの奇妙なくぼみが3500個以上も確認されたのだ。等間隔で直線状に並び、まるで何者かの足跡のようにも見える。これはどんな生物がつけた足跡なのであろうか。

 正体候補としては、ツチクジラが挙げられている。ツチクジラが海底で餌を探した時に、その口が海底に触れて、足跡のように残ったものだと言われている。

 似た事例は、他にもある。2013年に、ニュージーランド沖の深海にて。ニュージーランド国立水大気研究所の研究者たちが発見した海底に広がる馬のヒヅメのような跡である。地元アオテアロア海域の水深450メートルに展開するヒヅメ跡は、別名・歩兵とも呼ばれ、その正体を巡っては、10年もの長い間謎に包まれていた。

 ただ最近分かったことは、そのヒヅメ跡を作った犯人が、深海に生息しているトウジン属ソコダラ科の魚ではないかと言われている。この魚は海底の餌を口で吸い取るときに、この馬のヒヅメのような跡をつけてしまうというのだ。