米国防総省が8日、これまで機密扱いだった162点の「UFOファイル」を公式サイトで公開した。これは第1弾で今後、順次公開を続けていくという。しかし一部の専門家は、政府はいまだに重要な情報を隠していると考えている。米紙ニューヨーク・ポストが9日、報じた。
UFOファイル公開は、トランプ大統領が2月、国防総省に対し、政府が保有するUFOおよび宇宙人に関するすべての情報を公開するように命じたことを受けてのものだ。
トゥルシー・ギャバード国家情報長官は8日、「米国民に最大限の透明性を提供する」と述べた。しかし、この「透明性」を信じていない人々もいる。60年以上にわたりUFOを調査してきたUFO研究家デニス・アンダーソン氏はニューヨーク・ポスト紙に対し、「政府が、自分たちでは制御も防衛もできない未知の現象に直面していると認めることは決してないでしょう。一部のUAP(未確認異常現象)研究者は、一般市民でも真実に耐えられると思っているようですが、私はそうは思いません。これが、完全な情報公開が行われないと私が考える理由の一つです」と話した。
アンダーソン氏は「政府は何かが存在していることを知っている」「何か奇妙なことが起きていることも分かっている」と主張する一方、その〝何か〟の真相までは理解していないと考えている。
アンダーソン氏は、この未知の現象を「宇宙的意識(コズミック・コンシャスネス)」のようなものだと表現した。
「何かが存在していて、それが常にわれわれの周囲を巡っている。ただ、その時代に合わせて姿を変えているのです」
その上で、それは別の惑星から来ているように見えるとして、「人類がそこへ到達した時、おそらくそれはまた別の姿で現れ始めるでしょう」と述べた。
また、アンダーソン氏は、公開されているファイルは「最も無害なもの」ばかりであり、UFOや地球外生命体の〝本当の真実〟を隠すために選別されていると見ている。
「曖昧な資料ばかり見せられ続ければ、人々はやがて飽きるでしょう。それこそが政府の狙いであり、完全な情報公開を避けるための戦術です。十分な数の〝何も見えない資料〟を見せておいて、『さらに公開する』と言い続ける。でも実際には大したものは出てこない。そういうことだと思います。仮に公開されたとしても、それはまたボヤけた写真のようなものです。人々はそのうち疲れて、関心を失っていくでしょう。彼らは可能な限り隠そうとしている。しかし同時に〝情報公開に積極的だ〟という印象は与えたい。実際にはそんなつもりはないのです。全部〝煙幕と鏡〟ですよ」と指摘している。












