【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#527】当連載で、たびたび紹介しているが、近年多くの人が手軽にドローンを扱えるようになったため、ドローン搭載のカメラが衝撃的瞬間や奇妙な物体をとらえるケースが多数報告されている。オカルト業界ではUFOがドローンとすれ違うとか、眼下の光景にUMAのチュパカブラが映っていたケースなどが該当する。
そして先日、TikTokにて、奇妙なドローンによる空撮動画が注目を集めた。それは雪の積もった森の中をひと際大きい黒い影が歩いていくというもので、カメラ越しに生物の姿を確認した撮影者が「信じられない」とつぶやく声まで記録されている。
この動画は昨年12月上旬、ケンズ・カーペントリーという人物がユーチューブに投稿したものだった。彼はバーモント州のベアホロー・ロードと呼ばれる場所にドローンを飛ばし、雪に覆われた森を見下ろす構図で撮影を行った。期せずして、人間ともクマとも違う生物らしき影をとらえてしまい、驚いてこの映像を公開したのだ。
その後、半年近くたってこの動画がTikTokにて共有され、一気に注目を集めることになったようだ。
動画を視聴した多くの人々が北米大陸を代表するUMAの「ビッグフット」をとらえた鮮明な映像だと驚嘆する一方で、この動画はフェイクにすぎないと主張する人もおり、かなりの議論を巻き起こした。
しかし、答えは初出のユーチューブ版にあった。カーペントリー氏は投稿した際、動画のタイトルに「本物ではない」と明記していたのだ。彼もドローンのカメラを通して、画面に映る二足歩行する生物が着ぐるみ、ないしはぶかぶかのウエアを着た普通の人間であると判断していたのだ。
もし本物であれば、鮮明な映像を上げておいて自ら被写体を否定する人はまずいないだろうから、同氏の判断は間違っていなかったと見て良いだろう。














