UMAというべきか?米国版妖怪というべきか、ゴートマンにまつわる都市伝説は非常に興味深い。
まずゴートマンの姿が異常だ。人間の頭部にヤギのような白いカールした毛に覆われた体で、体長は2メートルほどであり、出没地帯はカリフォルニア州ベンチュラ郡のサンタ・ポーラ付近が多い。
我々日本人にとって、ヤギとヒツジは混同されがちであるため、日本では「ヒツジ男」という明らかな誤訳でしばらく勘違いされてきた。
ここではっきり言わせてもらうと、米国の原文を自分で当たっていない人間の怠慢であり、酪農大国の米国ではヤギとヒツジは全く別物であり、勘違いしてもよいというわけではない。
また、カリフォルニアの酪農工場「ビリワック・デリー」付近で目撃されたため、この工場の名前から「ビリワック・モンスター」とも呼ばれる。何件か目撃事例があるが、ビリワック・デリーの倒産後、廃虚となったこの工場は「軍の秘密工場」として使用され、遺伝子操作によって生み出された強化人間が「ビリワック・モンスター」=「ヤギ男(ゴートマン)」ともいわれている。
この工場を設立したオーガスト・ラベルという人物がこの怪物を作り出したともいわれているが、遺伝子操作をした人物は確定されていない。現場付近にあるサンタ・ポーラ高校の生徒たちが被害者であり、50ポンドの大岩を投げつけて高校生の車を破壊したり、凶器を持って徘徊する姿も目撃されており、その被害は測りきれない。
実は1950年代にも出没事例はあり、この9歳の男の子がゴートマンのツメで攻撃され、軽いケガを負っている。
また噂レベルではあるが、他にも奇妙なエピソードは多い。米国で流布されたフォークロア(都市伝説)によると、ゴートマンはベルツヴィル農業研究センターで働く科学者であったが、ある実験がもとで半分ヤギ、半分人間という怪物ゴートマンになってしまった。
このあたり、そのまま“アメコミ”だが、しばし、辛抱願おう。その後、ゴートマンはセンターに続く道沿いにひそみ、通りかかる車をおのを使って襲うようになった。他にも森にこもって隠とん生活を送っていたゴートマンが、森の安穏を破壊して作られたフレッチャータウンロードに出現し、通りがかる人を脅かすという伝説もある。
最近では、黒魔術の儀式が廃虚で開催されており、ヤギのマスクをかぶった人間を見て「怪物がいる!」と勘違いしたのでは?という説もあるが、この説は山口敏太郎がかねがね主張してきた仮説である。この仮説により、ヒツジではなくヤギという直訳が生きてくることになる。ヒツジの仮面をかぶって祭を執り行う黒魔術はないが、ヤギの仮面をかぶってサバト(集会)が開催されることは多々あるのだ。












