【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#613】「恐竜の生き残り」というUMAのカテゴリーの中に翼竜があるのはご存じのとおり。日本でも、茨城県の牛久で目撃された「牛久のプテラノドン」は有名だが、アフリカ大陸でも翼竜の生き残りではないかと考えられているUMA「コンガマトー」がいるという。

 アフリカのUMAは、地域によって呼び名が異なっていることが多く、混乱を招くことが多い。このコンガマトーも例外ではない。「アイラリ」「バジ・クイ」「ガゴウラ・ゴウ」などといった多数の別名があり、コンガマトーという名前は北ローデリア(現ザンビア)での呼び名だと言われている。意味は、現地語で「ボートを壊す者」の意味らしい。

 コンガマトーは、1923年に英国の探検家フランク・H・メーランドが著した「ウィッチバウンド・アフリカ」の記述で世に知られるようになった。かつて、コンゴやキリマンジャロ山麓、旧北ローデリアにかけてコウモリに似た怪鳥の目撃が相次いでいた。それは、翼の長さが1・2~2・1メートルにも及び、人を見れば襲撃し、ボートを転覆させる危険な生物として恐れられていた。

 メーランドは現地民のもとを訪れ、その際に持参した恐竜図鑑を彼らに見てもらったところ、ある恐竜のイラストを指さした。それは、ジュラ紀後期に生息していたプテロダクティルスという翼竜だった。このことがきっかけとなり、コンガマトーは絶滅したはずの翼竜の生き残りではないかとする説が有力視されたというわけだ。

 コンガマトーに関連する事件としては、1932年のものがよく知られている。米国の生物学者アイヴァン・サンダーソンが、カメルーンのアスンボ山で翼長3メートルをゆうに超える怪物に襲われ、川に飛び込んで命拾いしたと報告している。

 その怪物は、長いクチバシの中にギザギザの歯を持っており、喉辺りに肉垂れがあったというが、なんとこの特徴は、まさしくプテロダクティルスのものと一致している。

 ちなみに、サンダーソンが遭遇したこのUMAについては、現地民から当地で伝承される悪魔「オリチアウ」と呼ばれていたという。文献によっては、コンガマトーの別名、もしくは一種として扱われている。

 コンガマトーの正体については、いまだに不明のままだ。懐疑的な意見では、サイチョウやアフリカハゲコウといった大型鳥類の見間違いではないかという説もある。アフリカハゲコウは、確かに喉部分が垂れ下がっている点は当てはまるものの、クチバシの中に歯は備わっていない。

 このほか、1956年に現ザンビアのバングウェウル湖上空で、長い尾と犬のような鼻先を持つ2体の空飛ぶ生物が目撃されたという事例や、翌年1957年には同湖で大きな鳥に襲われたという人物が搬送され、回復後にスケッチしてもらったところ翼竜のような生物を描いたという事例もあるとのこと。

 翼竜とは言わないまでも、ひょっとすると未知の大型コウモリである可能性も否定はできない。しかしながら、危害を加えてくるといった点は看過できないので、被害が広く及ばないことを願いたい。