2年連続の日本一を目指すパ・リーグ王者のソフトバンクは20日にみずほペイペイドームで全体練習を行い、24日に開幕するDeNAとの日本シリーズに向けて調整した。

 敵地・横浜スタジアムで幕を開ける頂上対決は、4勝先取の短期決戦。首脳陣には打順やポジションなどさまざまな決断が求められるが、中でも特に重要になるのが「投手起用」だ。本紙評論家の加藤伸一氏は「短期決戦で一番難しいのは投手の代え時。これに尽きる。先発ローテーション、継投のタイミング、ビハインドでどの投手を起用するか…」と強調した。

 一方、チームは勝ちパターンを中心に強固な救援陣を形成しているだけに「シミュレーションを怠ることなく準備できれば、ホークスは盤石なのでは」との見解を示した。

 そして加藤氏が「投手起用」で、もう一つ注目したのが絶対的エースであるリバン・モイネロ投手(30)の起用法だ。日本ハムとの14日のCSファイナルステージ第1戦では、3回途中3失点でKO。序盤から制球を乱して痛打を浴び、6安打、4四死球と本調子には程遠い結果だった。

 今季は8月に初登板を果たすと、約2か月で6勝、防御率0・76。数字だけ見ればさすがの成績だが、加藤氏は「消化試合も含まれる終盤の勝ち星は、開幕直後のそれとは意味合いが変わってくる」と説明。不安定な状態を考慮した上で、絶対的エースでも「CSの投球を見る限りは(日本シリーズ)初戦でなくとも」と語った。

 第1、2戦はセ・リーグの本拠地開催。レギュラーシーズンとは異なりDHがないことをはじめ、他の投手との兼ね合いなどをてんびんにかけた上で、首脳陣がどう判断するかに着目している。

 また、初戦の先発を託した場合でも「4回からでも継投に入るくらいの心持ちが必要となる」と提言。モイネロが不調だった場合も想定し、〝中継ぎ総動員〟も辞さない姿勢が必要だと占った。「モイネロ」のネームバリューにとらわれない采配こそが、再び頂点に立つ鍵になるかもしれない。