待ちに待った聖地での胴上げだった。球団史上初のリーグ連覇を成し遂げた阪神は6日、甲子園で広島と対戦。2―1で勝利した試合後に優勝セレモニーが行われ、藤川球児監督(46)がナインの手で7度、宙を舞った。
3日に連覇を決めた際はマツダスタジアムで広島に敗れた後、ナイターで2位・巨人がDeNAに敗れたことで優勝が決定。歓喜の瞬間をグラウンドで迎えることはできなかった。それだけに本拠地を埋めた4万2565人の虎党の前で行われたこの日のセレモニーは格別だった。
優勝ペナントとトロフィーが授与されると藤川監督は選手たちの輪の中心へ。7度舞った指揮官は「慣れることはないですよね。一年間、激しい戦いをして、軌跡というものを選手も感じている」としみじみ。昨季に続く胴上げに「昨年が20年ぶりぐらいでしたから。今年はまた2年連続というところですけど、感慨深い」と喜びをかみしめた。
優勝が決まった後とはいえ、本拠地でのセレモニーを黒星の後に迎えるのと、白星で迎えるのとではやはり違った。1回、佐藤輝の適時打で先制すると、2回は小幡の適時二塁打で2点を先行。先発・大竹が6回1失点で試合を作り7勝目を挙げると、7回は引退試合の岩貞にスイッチ。捕手もドラフト同期の梅野を起用した。その後は岩崎、石井、工藤とつなぎ勝利を確定させ「今日やっぱり勝ったのは良かったです」と率直に口にした。
一方で、指揮官の視線は次なる戦いへ向いていた。佐藤輝、森下、中野、大山ら主力について「みんなそうなんで」と疲労やコンディション面を考慮しつつ起用し続けていることを明かし、今後については「クライマックスへ向けて、ベストコンディションをキープするための試合」と説明した。
球団史上初の連覇を果たし甲子園でファンと喜びを分かち合った虎将。ただ、これがゴールではない。歓喜の胴上げを終えた瞬間から、藤川阪神の視線はその先へと向かっている。昨年はかなわなかった日本一という目標。頂点へ向けての逆算は始まっている。












