【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。アップルの発表会が10日に行われ、iPhone18 Pro、折り畳み式のiPhone Duoなどの新製品が発表されましたね。カメラやAIなどの本体性能が年々進化するたびにSFの世界に近付いているようでワクワクします。
今や携帯ひとつで誰でも映画が作れる時代。AIを駆使すればファンタジー的な表現もなんのそのです。しかし、やはり人の手で撮ったものこそが一番であってほしい。そんな願いを込めて今週は、巨匠が実写にこだわり抜いて制作し、9月11日に公開されたばかりの注目作「オデュッセイア」を紹介します。
本作は、古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩をクリストファー・ノーラン監督が実写化した超大作。トロイア戦争を終えた英雄オデュッセウスが妻と息子の待つ故郷へ帰るため数々の試練に立ち向かう――という物語です。
まず、やはり巨匠ノーラン監督にスポット当てたいと思います。ノーラン監督って物語を時間軸通りに撮らないことで有名なんですよね。物語の途中から映画が始まり、回想を挟んで行ったり来たり。観客は今どの時間を見てるんだろうと考える映画作りを得意としているんです。今回もその例に漏れず、時系列が飛び飛びの非常にノーラン味を感じさせる映画でした。さらに言うと、彼の映画はどれも家に帰りたい男の物語なんです。「インセプション」も「インターステラー」もそう。今作も主人公が愛する妻と息子の元へ帰る物語で、これまでのスタイルをきちんと引き継いだ上での最高傑作だなと感じましたね。
そして今作は実写へのこだわりを非常に強く感じました。今はもう一般の人がAIでサクッと動画を作れる時代ですけど、だからこそ映画はそこにあらがっていこうということなんですよ。冒頭、大海原に船が浮かぶシーンがあるんですが、あれもちゃんと本物の船と海で撮ってるんですよね。古代都市の城壁も作ってるし、出てくる怪物も全部実写で精巧に再現してるんですよ。どれもCGでやっちゃえば簡単なんですけど、それでは本物の芝居が出ないという考え方なんです。予期せぬ波や風や雨。その中でカメラを回すことで予定されていない本物の反応が撮れるんですね。
技術の発展した現代だからこそ、高価で重たいカメラを持って本物の海に行って、ゼロから巨大なセットを作ってという非効率に情熱を注ぐ作品にお金を出したい。映画館に行く理由がここにある!と訴えたくなる大作でした。ぜひ劇場でご覧ください。












