ジャニーズ事務所が2日、都内で記者会見を行い、廃業を宣言した。新社名は「SMILE―UP.」で、性被害者の補償業務のみを行う。

 創業一族の藤島ジュリー景子氏は欠席。この日のために用意した手紙を井ノ原快彦が代読したが、メリー喜多川氏に関するエピソードが波紋を呼んでいる。

 ジュリー氏は母メリー氏について「ジャニーズ事務所は、ジャニーだけでなく、私の母であるメリーも権力を握っていたと思います。ジャニーはメリーからお小遣いをもらうという形でしたので経営的なことは全てメリーが決めていたと思います」と〝女帝ぶり〟を証言。ジャニー氏がお小遣い制だったことも衝撃を与えた。

 さらに「私が従順なときはとても優しいのですが、私が少しでも彼女と違う意見を言うと、気が狂ったように怒り、叩き潰すようなことを平気でする人でした」と回顧。ジュリー氏は20代のころから時々過呼吸になり、現在は「パニック障害」と診断されているという。

 2000年代に週刊文春がジャニー氏の性加害を特集。これにジャニーズ事務所が名誉棄損で訴えたものの、最終的に最高裁でジャニー氏の性加害が認められた。

 ジュリー氏は当時を振り返り「ジャニーが裁判で負けたときもメリーから『ジャニーは無実だからこちらから裁判を起こした。もしも有罪なら私たちから騒ぎ立てるはずがない。本人も最後まで無実だと言い切っている。負けてしまったのは弁護士のせい』と聞かされていました」と説明。「当時、メリーの下で働いていた人もそれを聞かされていて、信じていたと思います」と主張した。

 メリー氏がどれほどジャニーズ内で権力を持っていたか。そして誰も逆らえない空気を作っていたか。ネット上でも「恐ろしい」「普通の会社ではありえない」といった声が上がっている。

 元ジャニーズ関係者は「取締役会は行われていませんが、日常のミーティングみたいなものはありました。ただ、会議といっても一般企業のソレとは別もの。メリーさんが『あなたはこれをやりなさい』と一方的に指示して終わり。前の週に言っていたことが、当日になって180度変わることもしばしば。それでも社員は『わかりました』と言うしかないのです」と明かす。

 一連の問題の震源地はジャニー氏の性加害だが、その隠蔽に大きく関与していたのはメリー氏だった。〝ジュリーの伝言〟からはその剛腕ぶりがひしひしと伝わってくる。