14日に訃報が流れた女優の中村ゆりさんは昨年、ヒロインを演じたドラマで「余命3か月」の母に寄り添っていた。
昨年10月期のフジテレビ系月曜午後10時枠ドラマ「終幕のロンド―もう二度と、会えないあなたに―」の公式Xアカウントは、「中村ゆりさんの突然の訃報に言葉を失っています。飾らないお人柄で、いつも笑顔で冗談を言いながら撮影現場を明るく元気にしてくださいました。心よりご冥福をお祈り申し上げます」と発信した。
直腸がんのため44歳で世を去った中村さん。同ドラマでは、すい臓がんで余命3か月を宣告された母・こはる(風吹ジュン)を通じて、主人公の遺品整理人の鳥飼(草彅剛)と知り合う絵本作家の真琴を演じた。真琴は財閥企業創業家の御曹司の妻でもある。シングルファーザーの鳥飼とひかれ合い悩んだ末、決断を下す…。
娘の結婚でセレブ一族入りしたこはるだが、相手一家に世間体から眉をひそめられても、小さなアパート暮らしと清掃会社の現場仕事を続けた。余命の件を真琴に伏せたまま生前整理で遺品を鳥飼に託す。それを巡ってこはると口論もした真琴は、やがて自分の生き方を貫く母の人生に関心を深め、その過去を探る旅に出た。
中村さんは番組サイトに寄せたコメントで「脚本を読んだ時から素敵な作品になる予感がしておりましたが、更に想像以上に心に響くドラマになっていて…」と感想を明かしている。演技については「何より自分自身に向き合わなければいけなくて、頼りなく流されがちだった彼女がどう変化していくのかを、リアリティーを持って演じたいと思いました」。
「命」の重さも伝えたドラマ。事務所に発表によると中村さんは昨年1月にがん再発が判明し、今年8月に余命わずかとの告知を突然受けた。それでも落ち着き、笑顔を絶やさずに家族や近しい人たちとともに最後の時を大切に過ごすことができたという。
ドラマのXには「ドラマの撮影中も病気と戦っていたのだと思うと言葉にならないです」「ご自身も闘病中にあのテーマのドラマは、中村さんご本人も思う所が深かったでしょうか」などど故人の胸中に思いを馳せ、自身も辛さも示唆する返信が少なくない。












