米オスカー女優スーザン・サランドン(79)がベネチア国際映画祭で6日、パレスチナ支持の姿勢を理由に、ハリウッドで「多くの仕事を干されている」と衝撃告白し、業界の反応が波紋を広げている。
ロイター通信によると、最新作「The Echo Chamber(原題)」のプロモーションで記者会場に姿を見せたサランドンは、「最近も出演が決まっていた映画の話が突然なくなった。いくつかのエージェンシーが、いまだに私を雇うなと圧力をかけているらしい」と発言。〝業界ブラックリスト疑惑〟を暴露した。
さらに、イスラエルと米国の政治関係についての世論の変化についても言及。「パレスチナの歴史的背景や、米国がどれほどイスラエルに資金援助しているか、多くの人がようやく知るようになったと思う」とし、2023年のイスラエル・ハマス戦争以降、米国内でパレスチナへの共感が高まっていると指摘した。
だが、そんな〝世論の変化〟とは裏腹に、ハリウッドの〝力学〟は依然として厳しいようだ。
「大手スタジオは特に難しい。私だけじゃなく、同じ立場の人たちもいる」と、業界の〝見えない壁〟を示唆。それでも今回の作品でサランドンを起用したアンドレア・パラオロ監督には深い感謝を述べた。
サランドン主演の「The Echo Chamber」は、巨匠ベルナルド・ベルトルッチの遺稿をもとにした作品。薬物依存から立ち直ろうとする音楽プロデューサーと共に再起を目指す年老いた歌手を描く、静かで力強いドラマだ。
サランドンといえば、「デッドマン・ウォーキング」(1995年)で米アカデミー主演女優賞を獲得し、「スピード・レーサー」(2008年)では真田広之と共演。「イーストウィックの魔女たち」(1987年)や「ウォール・ストリート」(2010年)など数々の名作で存在感を放ってきた名優。
それでも2023年のパレスチナ支持集会での発言を理由に長年所属したユナイテッド・タレント・エージェンシーから契約解除されるなど、政治的発言がキャリアに影を落としている。
今年のベネチアでも、パレスチナの旗掲揚を求める声が上がるなど、政治的緊張が続く。映画祭側は「イタリアがパレスチナを国家承認していないため不可能」としつつ、パレスチナ人の苦難を描く作品が複数上映されていると説明している。












