【二ユースシネマパラダイス!】どうも! 有村昆です。8月29~30日に日本テレビ系「24時間テレビ」が放送されました。チャリティーランナーを務めた星野真里さんなど、さまざまな企画が話題になりましたが、チャリティーパートナーを務めた「SixTONES」も注目されましたね。国境、性別、人種、障がいを超えた130人と13分のノンストップステージは圧巻でした。ますます活躍の幅を広げていきそうです。
さて、そんなニュースに関連し、今週は同グループの松村北斗さんが主演を務める映画「白鳥とコウモリ」を紹介します。
原作はベストセラー作家で、7月に亡くなられた東野圭吾さんの同名小説。解決したはずの殺人事件に違和感を持った加害者の息子と被害者の娘が禁断の邂逅を果たし、ともに事件の真相に迫るという物語です。
東野さんの作品の魅力は、読者に犯人を当てさせるミステリーではなく、犯人を読者に理解させるミステリーである点だと思っています。今までのミステリーは、誰が殺したかが最大の問いでした。しかし、東野さんの作品はその先にもっとやっかいで本質的な問いがあるんです。なぜこの人は罪を犯したのか。自分が同じ立場だったら違う選択ができたのか、など考えさせられるのです。謎解きをメインに置かない話作りがこれだけの名作を世に送り出せた秘密なのだと感じています。
今作に関しては、被害者の娘と加害者の息子という設定がすごい。どうあがいても2人は相対する立場じゃないですか。本来交わらない、交わるべきではない2人がタッグを組んで本当の謎を解いていく物語なんですよね。松村さんの芝居もすごくて、動より静の演技が素晴らしかった。お互い憎しみ合っているんだけど、本当のことを知るにはお互いに語らないといけない葛藤やヒリヒリする緊張感を感じさせながら、目の奥には加害者の息子という悲壮感も宿している。日本アカデミー賞新人賞受賞の実力を存分に発揮していました。
人は罪を犯した瞬間から完全な悪人になるのか。家族はその罪をどこまで背負うのか。愛する人を守るウソは悪なのか。どんな事件でも、犯人という属性の先には一人の人間がいるんですよね。一方的な見方だけではいけないと警鐘を鳴らすような作品だったかと思います。ぜひ劇場でご覧ください。












