【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。20日は海の日、多くの海水浴場がにぎわいましたね。今週から夏休みに入る学校も多いことでしょう。猛暑に気をつけながら、ステキな思い出をたくさん作ってほしいものです。
さて、そんな思いから今週は、夏休み公開の“邦画の大本命”と期待する「キングダム 魂の決戦」を紹介します。
今作は同名大人気漫画を原作とした歴史ロマン。7国が覇を争う古代中国で、秦国に対し残りの6国が手を組み侵攻します。秦で天下の大将軍を目指す主人公・信が各国の強者に立ち向かう――というストーリーです。
キングダムって、古代中国の大河ロマンでスケールの大きい戦がやはり特徴になってくるんですけど、10万、20万の軍勢というような巨大な数字だけで描かない点が面白かった。こういった合戦ものの映画って多くあるんですけど、合戦シーンばかりを見せて人物が描けていない映画も目立って、これは大体コケちゃうんです。でも、そこをキングダムはよく押さえている。ちゃんとマクロとミクロの視点が行ったり来たりするんですよ。軍の動きを俯瞰で捉えたと思えば、1人の兵士が恐怖を乗り越えられるかとか、5人1組の仲間が全員生き残れるかなどの細かい視点にもきちんとスポットライトが当たる構成が素晴らしいです。さらに、これが将軍、兵士たちの心情描写にも通じてきます。軍を動かし大局を見る将軍目線と、ただ目の前の敵と戦う一兵士の目線も行ったり来たり。ただの戦争アクションに収まらず、戦を多角的に届けられていると感じました。
また、今作も映像美が素晴らしかった。漫画って絵ですから紙に描けばどんな軍勢だって描き放題だと思うんですけど、今作からは「実写の映像技術もすごいぞ!」という映画人の気概を感じました。ハリウッドと比較して日本映画の予算は大きくない中で、本当に今できることを最大限頑張りましたというような画作りでした。監督の佐藤信介さんはすごいなと思いましたし、邦画でも壮大なスケールのものを作ることができ、こちらまでうれしくなりました。
王道の歴史ロマン大河をしっかり描き切った日本映画ってまだまだ捨てたもんじゃないなと思います。夏休みにみんなで味わう冒険体験としてぜひ映画館で見てほしいです。











