【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。音楽業界の主要5団体が13日、都内で主催した日本最大規模の国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」が大きな注目を集めましたね。昨年から始まった同賞は「世界とつながり、音楽の未来を灯す」がコンセプト。日本の音楽シーンがさらに盛り上がって、世界に羽ばたくアーティストが増えてほしいですね。

 さて、そんなニュースに関連して今週は世界一のポップスター、マイケル・ジャクソンの人生を描いた映画「Michael/マイケル」(公開中)を紹介します。

 今作は、圧倒的歌唱力とダンスパフォーマンスで“キング・オブ・ポップ”と呼ばれたマイケルの伝記的映画。厳しいレッスンを受けた幼少期から「ジャクソン5」としてデビューし、ソロとしてスターダムを駆け上がる軌跡を描きました。

 僕は小さいころからマイケルの大ファンなのですが、今作は本当に素晴らしかった。

 まず、単なるマイケルの“モノマネ映画”ではなかったですね。マイケルの甥ジャファー・ジャクソンが世界中の人の記憶にあるマイケルを見事に演じ、まるで本人が現世に舞い戻ったかのように、生まれ変わったかのように感じました。ステージの演出も素晴らしく、観客の視点、照明の当て方、手袋の輝き、帽子を投げる角度――細部まで徹底的に作り込まれていましたね。

 人間ドラマも魅力的です。厳格な父親との確執、葛藤も丁寧に描写され、物語に深みがプラスされていました。

 マイケル自身のいびつさにもきちんとフォーカス。彼は忙しすぎて少年時代がなかったに等しく、だから子供のころは大人顔負けだけど、大人になると逆に子供に戻ったかのように見えるんですよ。子供時代を取り返そうとしているような感じ。ピーターパン症候群を思わせる側面が非常に切なく感じられました。

 マイケルがなぜここまでのスーパースターになれたのか。僕は、彼が“矛盾の集合体”だったからだと考えています。

 歌もダンスも圧倒的。ステージでは非の打ちどころがない存在なのに、どこか危なっかしいところがある。大人なのにどこか子供っぽいなど。たびたび世界を騒がせる奇人的な行動が良くも悪くも魅力的で、彼をよりスーパースターにしたのかなと思います。

 スマホの画面なんかじゃマイケルの魅力は収まり切りません! ぜひ劇場で見てほしい作品です。