【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。北中米W杯でサッカー日本代表がブラジルに惜敗しました。優勝の夢は4年後に持ち越しになりましたが、熱い戦いで日本中に勇気を届けてくれたと思います。本当にお疲れさまでした。来年には女子サッカーのW杯も控えているので、このままの熱量で皆で盛り上げていきたいですね。

 そんな思いから今週は、世界的ヒーロー・スーパーマンの従妹の活躍を描く新作映画「スーパーガール」を紹介します。

 映画はスーパーマンが地球を救った後の世界が舞台。突如現れた敵の攻撃で毒に侵されてしまった愛犬を救うため、スーパーガールが宇宙規模の戦いに身を投じるという物語です。

 今作は王道から外れたサブストーリー的な物語が特徴です。スーパーマンでは希望や理想、正義という王道テーマですが、スーパーガールは怒りや孤独、喪失、迷いをテーマにしています。要は思春期のこじらせた若い女性を扱っているんですよ。やりたいことが見つからない、自分というものもよくわからなくて、飲んだくれて怠惰な生活を送っている。ヒーローとしての力はあるのに、まだまだ未熟の主人公に人間らしさを感じ、引き込まれました。

 また、物語が西部劇チックであることもポイントです。絶賛公開中の「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」もそうだったのですが、ここ最近西部劇が映画界のトレンドとしてあると思うんです。大衆的な正義に縛られすぎず、組織にも属さず自由に戦うようなスタイル。これは、まさに働き方改革で自由になった現在の私たちの働き方そのものですよね。そんな社会の流れを活劇に落とし込もうとした時に、西部劇のような作りに仕上がるのかなと改めて思いました。

 サブストーリー的作品であることを利用し、「スーパーマン」「バットマン」らを擁するDCコミックス作品から新しいものを出していこうという決意が見えた意欲作でもありました。ぜひ劇場で見ていただきたいです。